軍令部
(20080303作成)

 旧海軍の最高軍令機関。陸軍の参謀本部に相当し、作戦計画、参謀将校の監督、海軍訓練の監視などを行なった。天皇に直属し、軍令部は天皇の持つ統帥大権を輔弼する官職である。長である軍令部総長は、海軍大将、中将をもって親補される。次長は総長を補佐する。この二官は御前会議の構成員でもある。なお、戦時または事変に際し大本営が設置されると、軍令部は大本営海軍部となり部員は両方を兼務する。
 1884(明治17)年2月に海軍省達丙第21号により海軍省外局として軍事部が設置されたのが始まり、1886(明治19年)3月参謀本部条例の改正により、参謀本部海軍部設置。1893(明治26)年5月勅令第49号により、海軍軍令部が設置された。設置当初、政府上層部は陸軍を尊重していたため、参謀本部での軍令部は陸軍出身者の下に置かれたが、1933(昭和8)年10月、軍令海第5号軍令部令によって、「帝国全軍の参謀総長」であった陸軍参謀総長と形式的に同格となり、長の名称も軍令部長から軍令部総長と改められ、太平洋戦争時の最高戦争指導会議では陸軍参謀総長と同格として大きな発言力を持つこととなる。1945(昭和20)年10月15日軍令海第8号により軍令部は廃止された。軍令部総長は勅裁を得た命令(大海令)を関係指揮官に伝達し、天皇の委任を受けた事項について指示(大海指)を行う。


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