◆82 徴兵逃れ(その2)

ナチス政権下のドイツ軍の徴兵検査場にて。
一人目の男が入ってきた。
軍医は厳しい態度だった。
「君はどこが悪い?」
「自分は近眼であります、軍医殿」
「くだらん。我々はみな近眼なのだ。将校も近眼なら、総統も近眼。
それでも我々はみな義務を果たしておる。よし、甲種合格! 次!」
二人目の男が入ってきた。
「君はどこが悪い?」
「自分は頭痛持ちであります、軍医殿」
「思い過ごしだ。我々はみな頭痛持ちなのだ。将校も頭痛持ちなら、総統も頭痛持ち。
それでも我々はみな義務を果たしておる。よし、甲種合格! 次!」
三人目の男が入ってきた。
「君はどこが悪い?」
「自分は胃病であります、軍医殿」
「ナンセンスだ! 我々はみな胃病なのだ。将校も胃病なら、総統も胃病。
それでも我々はみな義務を果たしておる。よし、甲種合格! 次!」
四人目の男は入ってくるなり軍医に向かってにやりと笑った。
「無理しなくていいですよ。私は馬鹿なんで」
トップジョーク集>徴兵逃れ(その2)