◆第16 敬礼の起源
(2009.04.18作成)

 旧大日本帝国陸軍式の挙手注目の敬礼は、肘を張り、上腕部が体と直角になるようにします。しかし海軍式の敬礼は、脇を閉め、肘を張らないようにします。あの有名な陸軍と海軍の仲が悪いのが原因というわけではなく(笑)、陸軍と違って海軍は、狭い艦艇の中での活動が中心となるため、場所をとらないよう合理的に工夫されたと言われており、各国の海軍も同じような傾向があります。

 なお、敬礼は下級者が先に行い、上級者が答礼し、その腕を降ろしてから、下級者が腕を降ろします。下級者が先に敬礼しない場合、上級者から鉄拳制裁されることあったそうです。

 現代の軍隊の敬礼の直接の起源は、1800年代初期に英国のコールドストリーム近衛連隊で挨拶の方法を「帽子のヘリに触れる」と定めたこと。 これ以前の挨拶はいちいち帽子を取っていたので帽子の傷みがひどく、問題になっていた。 英国陸軍の敬礼は「帽子のヘリをつまむ」動作を様式化して、手のひらを相手に向けて指をまっすぐ伸ばし、右眉の上につけるように形式化された。

 これに対し海軍は、帆船上では防水・防腐剤のタールを塗ったロープを握るため士官・兵とも手のひらが黒く汚れていたので、手のひらを相手に見せないよう、手のひらを下に向けて敬礼する形式となった。
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