◆第14 大日本帝国海軍の駆逐艦に菊の御紋がないのはなぜ?
(2008.11.15作成)

 大日本帝国海軍の艦船をみると、艦首に菊の御紋章があるが、よく見ると駆逐艦などには付いていない、それは何故なんでしょうか。

 大日本帝国海軍の艦船は、軍艦と艦艇とに大きく分かれ、

 軍艦とは、艦首に菊の御紋章をつけている艦艇であり、ある程度以上の規模や格式を有する船舶を言い、戦艦・練習戦艦・航空母艦・巡洋艦・練習巡洋艦・潜水母艦・敷設艦・砲艦・水上機母艦が該当する。艦の長は「艦長」で階級は大佐。
なお、砲艦は小型艦であったにも関わらず、中には「動く領事館」として戦闘よりも、政治・外交活動に用いられることが多かった。そのため、格式を重視して、艦長には少佐以上の高級将校が当てられることが多く、菊の御紋章を有し、軍艦として扱われた。

 一方、艦艇とは駆逐艦や潜水艦などの小型船舶をさし、菊の御紋章は付けていない。艦の長に関しては、駆逐艦の場合は「駆逐艦長」で階級は中佐。

 ただし、駆逐艦や潜水艦などの艦艇は、日本帝国海軍の規定する軍艦ではなかったが、軍艦旗の掲揚や海軍士官が指揮するなどの規定を満たしているので、国際法上では戦艦同様、軍艦として取り扱われる。

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