本国イタリア


 そもそもラティウム地方の一都市国家から出発したローマは、幾多の戦争によって領土を拡大していった。敗れた敵は領土の一部をローマに没収され、かつローマ軍に兵を出す義務を負う同盟都市となるか、市民としてローマ国家に完全併合されるかした。なお、併合された市民には、ローマへの国政参加権である投票権を有するローマ市民権または、投票権を有しない限定的な市民権であったラテン市民権をあたえられた。また、ローマは没収した領土にローマ無産者階級から構成された植民団を送って、植民都市を建設した。
 前272年の南イタリアのギリシア系都市であるタレントゥムの征服完了によって、本国領土は、現在のピサとリミニの線以南のイタリア半島とされた。現在のミラノを中心とする北イタリア(当時の属州ガリア・キザルピーナ)が本国に編入されたのが前49年のことである。

(属州・行政区分の変遷)
年代
属州名
前81年頃
本国イタリア
属州ガリア・キザルピーナ
前49年
(カエサル時代)
本国イタリア
前20年頃
(アウグストゥス帝時代)
本国イタリア
属州アルペス・コッティアエ
属州アルペス・マリティアエ
属州アルペス・グライアエ
300年頃
(ディオクレティアヌス帝時代)
イタリア管区
属州トゥスキア・ウンブリア
属州ピケヌム
属州サムニテス
属州カンパニア
属州アプリア・カラブリア
属州ルカニア・ブルッティイ
属州フラミニア
属州リグリア
属州アエミリア
属州ウェネティア・ヒストリア
属州アルペス・コッティアエ
属州アルペス・マリティアエ
属州アルペス・グライアエ


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