●監査官(censor)


(共和政時代)
 任期は、1年半以上。常設ではなく5年ごとに選出(主な任務の人口調査が5年ごとであったため)であったが、共和政末期にはもっと長い間隔で選出されるようになる。年齢上の資格は不明ではあるが、執政官に次ぐ重職と見なされていたので、執政官と同じ40歳以上と推測される。
任務としては、課税と兵役を目的とした人口調査(戸主の財務調査:前443年から実施)、国庫一般の査察、公共工事の発注及び風紀取締である。財務状況に虚偽の報告があった者を身分に関わらず告発する権利があった。また、身分にふさわしくない振る舞いを行った元老院議員の身分剥奪を行うことができた。逆に、元老院議員の任命権をも有していた(スッラの改革で廃止)。


(帝政時代)
 帝政時代となると、監察官の仕事は自然と皇帝が行うこととなったため、前23年に廃止された。アウグストゥスはその代わりに風紀委員会の名称の下に、監察官の権力を行使していた。ただ、クラウディウス帝は、好古趣味によりこの職を復活したが、彼の死後廃止された。

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